注文住宅の間取り設計時に意識するべきポイントについて解説!
注文住宅を建てるときに、人気の間取りであれば問題ないのではないかと考えている人は注意が必要です。人気の間取りであっても、自分に合うとは限らないからです。実際に生活してみて不便を感じることがないように、今から設計時に意識するべきポイントを押さえておきましょう。ぜひ参考にしてください。
注文住宅でおすすめの間取りアイデア
人気を集めている間取りアイデアも紹介します。
対面式キッチン
リビングで過ごす家族の様子を見ながら料理できる対面式キッチンはおすすめです。小さい子どもがいる場合は、目を離さずに料理できます。また、宿題をしている子どもの様子も観察できるので育児が楽でしょう。そして、料理している家族の様子を見ながら子どもが育つので、料理に対する抵抗感が少なくなるでしょう。
リビングと隣接する和室
小さい子どもの昼寝スペースとして和室は有効です。リビングに併設しているので、家族は子どもの様子を観察しながら過ごせます。2階の寝室で昼寝すると、家族も2階まで様子を見に行く手間がかかります。そのような手間がかからないのでよいでしょう。
そして、子どもが大きくなったときに和室の扉を閉めれば勉強部屋になります。子ども部屋を作らなくても和室が集中できる環境になります。
リビング階段
玄関からすぐに階段で2階に上がる一般的な階段とは異なります。リビングの前に階段があるので、2階に上がるためにはリビングを通過します。これにより、帰宅時の子どもの様子が分かります。リビング階段の空きスペースは収納スペースとして活用できます。
ウォークインクローゼット
たくさん服を持っている人におすすめです。着替えスペースを確保しておくと、部屋に服を持って着替えなくてもその場で着替えられます。また、鏡を設置しておくと化粧やヘアセットもできます。家族の服をまとめて保管できます。
ウォークイン玄関収納
頻繁に使用するものは、ウォークイン玄関収納を活用しましょう。鞄、帽子、パスケースなどの毎日使用するものは玄関で装着すると便利です。忘れ物せずに済みます。また、アウトドア用品などの持ち運びしにくいものは、ウォークイン玄関収納の下に置いておきます。
パントリー
食料や使用頻度が少ない調理家電などをパントリーに収納しましょう。使用頻度が高いものは、すぐに手が届く場所に収納します。パントリーを上手に使用することで、キッチン周辺をすっきり見せられます。
注文住宅の間取り選びでよくある失敗
さまざまな失敗事例があります。
玄関でよくある失敗
扉を閉めると日光が入ってこないことがあります。昼間なのに玄関が暗いと、気分が沈んでしまいます。それを防止するために、採光窓が付いた玄関にしましょう。
キッチンでよくある失敗
家族とコミュニケーションをとりながら料理できるメリットはありますが、来客対応中にキッチンが丸見えになることがあります。来客にシンクなどを見られたくないときは、キッチンのカウンターに高さを設けましょう。
トイレでよくある失敗
トイレの排水音が気になると、気軽に利用できません。できれば、同じ水回り設備の浴室の隣に設置しましょう。家族であれば気にならない排水音も、来客は気になってしまうかもしれません。
収納スペースでよくある失敗
物が収納スペースに入りきらないことがよくあります。新居に引っ越しすると荷物が増えることもあるでしょう。収納スペースから物が溢れてしまうと、生活スペースが狭くなります。
コンセントの位置でよくある失敗
生活スタイルに合わせてコンセントの位置を考えましょう。たとえば、掃除機を使用するときに室内の端しかコンセントが設置されていないと、掃除機をかけるのが不便です。
音の響きでよくある失敗
2階にいる子どもの足音が気になって眠れないことがあります。そのようなことにならないように、2階に子ども部屋を設けるときは、1階は玄関や浴室にしましょう。
注文住宅の間取り設計時に意識するべきポイント
意識するべきポイントを3つ紹介します。
人気の間取りが自分に合うとは限らない
たとえばリビング階段は人気を集めていますが、来客中はリビングでくつろげません。人気の間取りであっても自分に合うとは限らないので、人気だからという理由で選択しないようにしましょう。
予算で諦める前に費用を抑える工夫をする
費用を抑える方法はあります。補助金制度を活用することや、フルオーダーではなくセミオーダーで住宅を建てるなどの工夫をしましょう。
新築の間取りで失敗した事例を知っておく
家事動線が複雑で効率的に動けないという失敗や、脱衣室で服を脱いでいる人がいると洗濯機から洗濯物を取り出せないという失敗まで、たくさんの失敗事例があります。それらを知っておくことで同じ失敗を防げます。
まとめ
家事動線と生活動線を意識して設計してみましょう。来客対応なども考慮する必要はありますが、まずは自分たちが暮らす家なので、生活に不便を感じないようにする必要があります。その後に来客対応を考慮しましょう。部屋の模様替えなどは気軽にできますが、間取りの変更は気軽にできません。設計時に何度も確認しましょう。